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2011年3月に関東で被曝しました。
被曝者として放射能に関する情報や思うところを書き留めます。

2013年5月7日火曜日

放射線管理区域に住まわせて、万一の健康被害の時に、一体誰がその責任を取るのか?


前回の記事の続きですが。

子供から老人までごく普通の日常を送る福島市の平均放射線量は、二年の除染を経た現在も0.56マイクロシーベルト毎時だそうです。
飲食すら禁止されている、放射線管理区域である0.6マイクロシーベルト毎時とほとんど変わりません。

さてこうやって放射線管理区域レベルの場所に否応無く住まわされて、それで今後もし被曝が原因で健康被害があったらどうなるのか。

なんも補償されないんです。

放射線管理区域レベル以上の場所に住まわされて、健康被害が出ても、なんにも補償がされない。
これっておかしくないですか?

私は現実的には、被爆者手帳的なものの配布しかないだろうと思います。
避難させるお金を国も東電も出せないのであれば、せめて危険を犯して住んでもらっている責任として、被曝による健康被害が出た場合にバックアップする体制を整えるしかないでしょう。

なのにそういう話題が一向に上がって来ないことに苛立ちを覚えます。 

健康被害なんて出なければ良い。けれどもし健康被害があったら? 

健康被害者が泣き寝入りさせられること。

私が一番恐れているのは、その可能性です。

日本には広島長崎の経験があり、被爆者手帳というシステムがある

そういうシステムを踏襲して、福島原発事故被曝者支援法として整備していくしかないでしょうに。


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2013年5月3日金曜日

福島市平均毎時0.56マイクロシーベルト 一方、放射線管理区域は


病院にはレントゲンのお部屋があり、黄色いマークがついていていかにも怖そうです
子供の頃は、あの部屋の前を通るのもちょっとドキドキしていました
皆さんも見た事があるでしょう、放射線管理区域マーク

あれって毎時0.6マイクロシーベルトだって知ってた?

http://bylines.news.yahoo.co.jp/dandoyasuharu/20130429-00024621/
福島市が3月に市内全域で実施した測定結果をまとめた放射線量マップには全部で783ある測定区画の内、398区画で0.75マイクロシーベルト毎時を超えていると明記されています。これは宿泊はもちろん飲食も禁じられる「放射線管理区域」の設定基準3カ月1.3ミリシーベルトを、2割以上上回ります。

毎時1マイクロシーベルト以上なら年間で8ミリシーベルトを超し放射線防護上、もう一般人ではなく放射線業務従事者に近くなるのに220区画と全体の28%もあります

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130426-00010003-minyu-l07
福島市は25日までに、市内全域で3月に実施した放射線量の測定結果をまとめた放射線量マップを作製した。市内全域の平均測定値は毎時0.56マイクロシーベルト


福島市内の平均放射線量は放射線管理区域とほぼ変わらない0.56マイクロシーベルト毎時。
福島市はもちろん避難区域ではありませんし、子供から老人まで全ての人が普通の日常的な生活を送っています。
被爆者手帳も配られず、今後被曝によって健康被害があったとしてもなんにも補償はされません。

この状態を平気で放っておいている東電も政府も許せない!!!




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2013年5月2日木曜日

福島県飯舘村の馬の異常死 〜 細川牧場をめぐる様々なウワサ

https://www.facebook.com/notes/%E9%9C%87%E7%81%BD%E3%81%AE%E3%81%82%E3%81%A8/2013320-%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%9C%8C%E9%A3%AF%E8%88%98%E6%9D%91-%E5%A4%A7%E5%A4%89%E3%81%AA%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%8C%E8%B5%B7%E3%81%93%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%82%88/194844423973006


細川さんは会うなり「この国は狂ってる。大変なことが起こってるよ」と切り出すと、挨拶も早々に牧場へと案内してくれました。この数週間で馬がバタバタと倒れはじめたんだそうです。牧場には32頭の馬がいましたが、そのうちの4頭はヨロヨロと腰が立たない状態で、一番症状がヒドい白いミニチュアホースは毛並みもボロボロ。同行した獣医さんの診察では目に黄疸症状が出ていて、原因は不明ですが肝臓をやられているようでした。何より膝がガクガクと崩れることを不思議がっていました。細川さんは「こいつはもう今月もたないと思うんだ。かわいそうに」と言いながら横たわる馬を撫でていました。牧場の脇を野生の猪が突っ切っていきました。
 今年に入って15頭の馬が生まれたものの、14頭は1週間から1ヶ月足らずで亡くなったそうです。
「小さい頃から馬と暮らしてきたけれど、こんなことは初めてだ。異常だよ。それもこれも放射能だと思うんだ」と細川さんは放射能の影響を強調していました。もちろん科学的な根拠はありません。長年、馬と触れ合ってきた感覚なんだと思います。


馬達に異常死が出ているという話。
実名を出しての告発、大変勇気のいることだと思います。
しかし早速誹謗中傷も出ているようで、私たちは注意が必要です。

「原発がどんなものだか知って欲しい」の平井文書(原発は地震に耐えられないことを明確に指摘していた)は誹謗中傷を受けました。平井文書反対まとめサイトなるものがあります。その結果平井文書は世に広まることなく、福島の事故が起きてしまいました。

南相馬市在住で、被曝症状と思われる体調不良に苦しんでいるぬまゆさんも、気持ち悪い位大量の誹謗中傷を受けました。


我が国は原発の危険性や放射能の被害を世に訴えようとすると、誹謗中傷を受けるシステムです。


「俺地元の人間だけど、こいつのこと知ってるよ。地元じゃ頭のおかしい奴ってことで通ってるから、信じたら駄目だからね」

たとえばこんな感じのコメントが乱れ撃ちのように書き込まれ始めたら要注意。
安易に「そーなんだ頭のおかしい人なんだあ」とか簡単に思わないように。

何故なら、もし誹謗中傷がウソだった場合、誰も真実を告発する人がいなくなるからです。

細川牧場に関して、誹謗中傷の側が正しいのか、「馬が異常死をしている」が正しいのか、私には判断がつきません。

ただ安易に誹謗中傷のほうを信じるのは、とてつもなく危険です。

もし馬の異常死がウソだったとしても、馬の異常死を信じるほうがまだましです。

なぜなら反原発への誹謗中傷を安易に信じる人が多過ぎたせいで、誰もが原発の危険性を見逃し続け、事故は起きたからです


忘れてはいけない事実。

平井文書は原発事故の直前まで、ただの DQN怪文書でした。


冷静になりましょう。


冷静になるというのは、放射能は安全だ、と信じ込むことではありません。 
放射能を危険と思わせる情報は全てウソだ、と思い込むことのリスクを考えましょう。 

平井文書反対サイトの人は、「原発の中に住みたい。原発の中ほど安全な場所は無いから」と発言していました。
今でこそこの発言は狂気ですが、原発事故の直前までは、まったく狂気ではありませんでした。
原発が地震で壊れると言う人間のほうが狂気とみなされていました。 

冷静になりましょう。 
どちらかを安易に信じ込んではいけません。 
冷静になるのです。



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山津見神社 飯舘村 放射能

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130401/dst13040113530002-n1.htm


飯舘村の神社全焼 無人の中、守り続けた宮司妻が不明
2013.4.1 13:49 [火災・放火・爆発]

全焼した山津見神社(奥)=1日午前、福島県飯舘村

 1日午前3時40分ごろ、福島県飯舘村佐須、山津見神社の宮司久米隆時さん(81)方から出火、木造の住宅と隣接する神社が全焼し、住宅部分で1人の遺体が見つかった。

 県警南相馬署によると、妻の園枝さん(80)の行方が分からず、亡くなったのは園枝さんとみて身元や出火原因を調べている。隆時さんは無事だった。

 飯舘村は東京電力福島第1原発事故のため、ほぼすべての村民が避難しているが、久米さん夫婦は村に残って神社を守っていたとみられる。南相馬署によると、山津見神社は、昼間は立ち入りができる避難指示解除準備区域内の山間にある。警戒中の警察官が火事に気付いた。

 神社の氏子、菅野新一さん(70)は「何があっても、この神社を頼みにお参りしていた。大事な場所がなくなってショックだ。原発事故がなければ、集落の人たちで火を消すことができたのに」と話した

一ヶ月前の記事で恐縮です。

この山津見神社の場所、ちょうど最も高濃度に汚染された汚染区域、フクイチから北西に伸びる最汚染区域の、その北西の先端付近にある神社です。

調べたら当時、この神社がそれ以上汚染が広がらないようにここで食い止めてくれたのではないか、という話もあったようです。

その神社が、燃えた。

山の神様が山の被害を最小限に食い止め、そして力を使い果たし尽きたのではないか、と思わせるとても悲しい出来事です。

神様が体を張って守ろうとしてくれた土地
それ程に尊い土地。

その土地を、人間は・・・。


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