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2011年3月に関東で被曝しました。
被曝者として放射能に関する情報や思うところを書き留めます。

2013年11月12日火曜日

喫煙者の発ガンリスクは1〜2シーベルトの被曝に匹敵するのか?


http://www.ncc.go.jp/jp/shinsai/pdf/cancer_risk.pdf 

がんのリスクの大きさ<何倍程度大きいか>

↑の表に関して。
喫煙者=1〜2シーベルト、はおかしいような。。。 

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E6%B5%B7%E6%9D%91JCO%E8%87%A8%E7%95%8C%E4%BA%8B%E6%95%85
東海村JCO臨界事故 

>推定1〜4.5グレイ・イクイバレントの被曝をした作業員C(当時54歳)は、一時白血球数がゼロになったが、放医研の無菌室において骨髄移植を受け回復。12月20日に放医研を退院した。 

↑のように、1シーベルト越えというのは、無菌室においての骨髄移植が必要なレベルの超大量被曝です。 
さらに10シーベルトだとこうです。 (グロ注意)
http://livedoor.blogimg.jp/hanagenuki/imgs/0/3/0372602a.jpg 

ただし東海村臨界事故は一気に浴びた量です。国立がんセンターは生涯換算なのかなあ? 

とちょい疑問に思いまして、 

比較対象はチェルノブイリ原発事故の被ばく者の甲状腺がん発生率18歳以下被曝の10〜15年後)と、広島長崎被曝者の40年追跡調査による癌発生率と、40~69歳の喫煙者の癌発生率、それからダイオキシン被曝者のようです。 
書いてないけどチェルノブイリの被曝データは長期に渡る被曝の総量っぽいですね。 

しかしデータに問題点があるとすれば、

●18歳以下で被曝した子供が最大33歳までに癌になる確率(チェルノブイリ)と、40代以上の大人が癌になる確率(喫煙などの生活習慣)を比較している 

●チェルノブイリ被曝については小児甲状腺がんのみを比較している 

というところでしょうか。 

でも仕方ないのかもしれません。 

だってたしか<公式>には、チェルノブイリの健康被害は放射性ヨウ素による小児甲状腺がんのみ、ということになっているんですよね。 
放射線と健康に関する安全基準は、全てこの<公式>にのっとっていると思います。 
たとえば、何ベクレル摂取したら生涯で何ミリシーベルト被曝、という換算式も、「チェルノブイリの健康被害は放射性ヨウ素による小児甲状腺がんのみ」という<公式>に基づいているようです。 

しかし一方で、公式以上の健康被害がある、という話もあります。 
結局、自分がどちらを信じるか、なのかなあ〜。 

「チェルノブイリの被害って小児甲状腺がんだけなんでしょ」と信じる人は、公式寄りのデータを信じて 
「いやいや、それ以外の健康被害もあるみたいだ」と信じる人は、危険寄りのデータを信じる 
どっちを信じるかはもう、人それぞれってこと!みたいな。。。 

http://togetter.com/li/243307 
「チェルノブイリを見れば深刻な状況だ」というメッセージと、「チェルノブイリを見てもそれほど心配はない」というメッセージが同時に発信され、どう考えたら良いのか、日本の人々は混乱している。一概には言えないのは承知の上でお聞きするが、どちらが正しいのか。ラフマノフ大使が口を開いた。 

ラハマノフ大使、「往々にして真実は中間にあるものです」と前置きをした上で、「小児だけでなく大人も、全体に健康の悪化が見られるのは事実です。甲状腺癌に限らず、病気が多くなっている。長期にわたり影響を及ぼします。しかるべき対策を取らないと、日本でも同じ事が起きる可能性があります」 

ラハマノフ大使「特に危険なのはアイソトープが体内に入る事です。これは微量でも危険性があります。避けなければなりません」。大使がここまで言った事には、正直、少々、驚いた。しかもラハマノフ大使はいわゆる文系の職業外交官ではなく、前職は科学アカデミー副会長だったという科学者だ。

さて

http://www.ncc.go.jp/jp/shinsai/pdf/cancer_risk.pdf 
この表についての吟味をまだ続けたいと思います。 

改めて書きますが、この表は、 
・広島・長崎の原爆被ばく者の約40年の追跡調査からのデータ、 
・チェルノブイリ原発事故の被ばく者(18歳以下、外部被ばくと内部被ばく)の10~15年後に行った甲状腺がん スクリーニングからのデータ、 
・高濃度のダイオキシンを被ばくした欧米の工場労働者やイタリア・セベソの爆発事故を起こした農薬工場の 周辺住民の追跡調査からのデータ、 
・日本の40~69歳の地域住民を約10~15年追跡調査したデータ 
を比較したものです。 

また、この表が作られたのは原発事故以降です。(「東日本大震災関連情報」というカテゴリーページに掲載されています) 

さて広島長崎被曝者の40年追跡調査によるデータの引用元は、下のサイトです。 
http://www.rerf.or.jp/radefx/late/cancrisk.html 

原爆被爆時年齢は全年齢、0歳から100歳以上までです。 
つまり、子どもを含むデータです。

一方、生活習慣による癌のデータが40歳以上の統計のみ

というのが本当に残念です。 
発ガンと年齢に関係があることは確かですし、ガンというものをテーマにしながら、年齢に差があるデータを比較するのは<雑>、という印象を受けます。ありえないほどに<雑>であると。 

たとえば、広島長崎の原爆被曝者の場合、1 Gy被曝時年齢が10歳の人が、30歳より前に発ガンする相対リスクは「3」です。 

http://www.ncc.go.jp/jp/shinsai/pdf/cancer_risk.pdf 
この表でかなり上のほうになります。 

では、10歳から受動喫煙を始めた人が、30歳より前に発ガンする相対リスクはいくつなのか? 
10歳から塩分過剰摂取を始めた人が、30歳より前に発ガンする相対リスクはいくつなのか? 
こうやって年齢を合わせて比較して初めて、データとしての意味が出ると思います。 

一番不思議なのは、文系人間の私にすら、雑と思わせてしまうような表を、偉い学者先生達が「うっかり」作るものなのだろうか、という点です。 

放射能に関して学者先生や権威を信じられなくなる要因が、ここにもあります。 

「一体なんでわざわざ違う年齢帯のガンデータ比較なんていう、通常ならありえないようなあまりにも雑な表を作るのだろう。 
もしかして、わざわざ被曝リスクを低く見せようと工作をしているのだろうか? 
もしこれが工作ならば、なんてとんでもない、不誠実なことをするのだろう!」 

と疑心暗鬼が芽生えてしまいます。 

原発事故当時もそうでした。「メルトダウンはしていない」ばかりで。 
でも本当はメルトダウンしていた。 

嘘をつかれるから、信じられなくなる。 

<風評被害>の根本原因は、不信感です。 

不信感の根本原因は、不誠実です。 

どうか不誠実を今すぐやめてほしい。こういう不誠実をすればするほど、<風評被害>は拡大するでしょう。 

ちなみにこの表はガンに関するものですが、白血病についてはこんなデータがありました。
http://www.rist.or.jp/atomica/data/pict/09/09020218/01.gif 
1 Gy原爆被曝時の年齢が10歳以下の人が、白血病で死亡する相対リスクは「17.05」 
国立がんセンターの表で言うところのはるかはるか上のリスクになります。 
しかも全年齢でも「4.92」です。 
さて野菜不足や肥満によって白血病リスクが上がるものなのか? 
「ガン」のみに限定した表、という点でもとても<雑>だなと思います。うっかり雑か、あえての雑か。 



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2013年11月6日水曜日

「故郷を捨てた」と自主避難者を批判する人々。「子供を被曝させて平気なのか」と避難しない人を批判する人々。

放射線管理区域は0.6マイクロシーベルト/時、5.2ミリシーベルト/年です。
避難区域ではないけれど、この放射線管理区域レベルの場所は存在しています。

http://www.reconstruction.go.jp/topics/shiryo3.pdf

上で水色のエリアは、年間5ミリシーベルト以上です。ご覧のように避難区域ではない、たくさんの人がごく普通の日常生活を送るエリアです。

http://bylines.news.yahoo.co.jp/dandoyasuharu/20130429-00024621/

福島市の平均放射線量は、二年の除染を経た現在も0.56マイクロシーベルト毎時です。

さてここで。

「故郷を捨てた」と自主避難者を批判する人々がいる。

なぜ放射線管理区域レベルの場所に住み続けなければいけないのか?
避難するのは当然の権利ではないのか?

「子供を被曝させて平気なのか」と避難しない人を批判する人々がいる。

自主避難がどれほど大変なのか理解しているのか?職を捨て家を捨て、見知らぬ土地で孤独に一から生活する苦しみが理解できないのか?

どうして被曝被害者を責めるの馬鹿じゃないの!?
悪いのはいつまでも放射線管理区域に人々を留まらせて平然としている政治じゃないか!!!!


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2013年11月4日月曜日

「除染むりでした」→「まだ汚いけど帰ってきてちょ☆」は?「無理だから逃げよう」とかじゃないの?

核兵器の番人でしかないIAEAがとんでもないアドバイスしてきました。

要約すると「除染で1ミリシーベルトにするとか無理でしょ?いいじゃんもっと高めで」

そして

「1ミリシーベルトを掲げている限り住民の帰還はありえない。5ミリシーベルトぐらいが現実的だ」

とか言い出す輩がわらわらと出てきました。
黄色いマークの放射線管理区域が年間5.2ミリシーベルトですよね。
だからなんで放射線管理区域レベルが安全なんだよ!!!

除染が無理だった場合、選択肢はいろいろあります

1、住宅を国が買い上げて引越し先の住居手当を出す(避難案)
2、定期的に子供だけでも保養に出す、もちろん公費で(保養デトックス案)
3、特にケアしないけどとりあえず帰ってきたら?(棄民案)

なに棄民案に向かって突っ走ろうとしてんだよこの国は!!!!!!!

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131104-00000013-mai-env

東京電力福島第1原発事故に伴う被ばく線量の許容範囲を巡って、国際原子力機関(IAEA)の専門家の発言が波紋を広げている。政府が掲げる、年1ミリシーベルトという除染の長期目標に疑問を投げかけたためだ。政府・与党内では長期目標の見直しを求める声が続出し、被災地の一部の首長からも見直しに肯定的な見方も出ている。ただし、100ミリシーベルト以下の低線量被ばくの健康影響について医学的にも未解明で、独自の安全基準を設定するのは難しいのが現状だ。【阿部周一、奥山智己】
◇IAEA「1ミリシーベルトにこだわる必要はない」

 「1ミリシーベルトにこだわる必要はない」。福島県の除染現場視察を終えたIAEA調査団のフアン・カルロス・レンティッホ団長は10月21日、東京都内での記者会見で語った。「除染の利益と負担のバランスを考えて最適化を図るべきだ」とも強調し、答えを出すために地元との対話が重要だと指摘した。

 IAEAの見解は、各国の放射線医学などの専門家でつくる「国際放射線防護委員会(ICRP)」の指針に沿っている。「年1~20ミリシーベルトの間で各国が独自に目標を選べば良い」というもので、日本政府に提出した除染についての助言も、日本が掲げる「1ミリシーベルト目標」を否定していない。

 ところが、団長発言をきっかけに、政府・与党内で見直し論が急速に広がり始めた。同23日、原子力規制委員会の田中俊一委員長は記者会見で「(1ミリシーベルト目標が)独り歩きしている。原発事故があった場合、20ミリシーベルトまで許容した方がいいというのが世界の一般的な考え方だ」と追認した。

 この日に開かれた自民党環境部会では見直し論の大合唱になった。独自の除染で実績を上げてきた福島県伊達市の仁志田(にしだ)昇司市長が「1ミリシーベルトを掲げている限り住民の帰還はありえない。5ミリシーベルトぐらいが現実的だ」と訴えると、国会議員も「IAEAと連携して目標を設定し直すべきだ」「国が決めなければいけない時期に来ている」と続いた。

 菅義偉官房長官は同24日の記者会見で「政府は従来の1ミリシーベルトという長期的な目標を変更する予定はない」と見直しを否定した。

 見直し論拡大の背景には、除染にかかる膨大な費用に比べ、効果の限界がはっきりしてきた現実がある。環境省はこれまで除染に約1兆3000億円の予算を計上した。国は今後いくら必要かを明らかにしていないが、追加被ばく線量が年1ミリシーベルトを超える地域を全て除染すると、5兆円以上かかるとの試算もある。そもそも年1ミリシーベルトは除染だけでなく、放射性物質が時間とともに減る効果なども加味して長期的に達成しようという数字だ。

 国の計画に基づく除染を6月に終えた福島県田村市都路(みやこじ)地区(避難指示解除準備区域、追加被ばく線量が年20ミリシーベルト以下)では、宅地の線量が除染前後で平均毎時0.63マイクロシーベルトから同0.34マイクロシーベルトに下がったが、年1ミリシーベルトに相当する毎時0.23マイクロシーベルトまで下がらなかった。福島第1原発周辺の高線量地域をそのレベルに下げるには数十年以上かかる見込みだ。

 だが一般には、1ミリシーベルトは帰還に向けた「安全基準」との認識がほぼ定着している。政府は都路地区の避難指示の解除を今月1日に想定していたが、住民から年1ミリシーベルトを超える地点の再除染や山林除染の要望が続出。来春以降に延期された。こうした中、東電に支払いを義務付けてきた除染費用を国庫負担する案が政府・与党内で浮上。環境省幹部は「国費投入となれば、除染にいくらかけるべきかという議論が加速する。それに伴い、年1ミリシーベルトを超える地域すべてを引き続き除染対象とするのかも政府内で検討されるだろう」とみる。


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キャリア官僚による原発告発本、早くも発禁!?

リアルすぎてやばいと噂になってる「原発ホワイトアウト」買おうかなあ、ってアマゾンのぞいてみたら。

一時的に在庫切れ; 入荷時期は未定です。


ってまじでー!?
本当にただの在庫切れなの、それとも圧力による発禁的な何かなのー!?

焦ってしまって新品より高い中古本買っちゃいましたよ。

中古本屋め足下見やがってこんちくしょう!!!!


●楽天も売り切れでした
【送料無料】原発ホワイトアウト [ 若杉冽 ]
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価格:1,680円(税込、送料込)

●アマゾンもこの状態



※追記
いまチェックしてみたら在庫あった。。。単に入荷待ちしてただけじゃないですか。。。
うわーん新品より高い中古買わなくてよかったのにいーーー

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2013年11月3日日曜日

民主主義が試されている。山本太郎、天皇直訴の意味

前回の続き

常々、陛下の言葉の端々から、被災地と被災者に寄り添う気持ちを感じ取ってきた私はもともと、心の奥底で何か待っていたのだろう。

山本太郎が天皇に直訴した時、一瞬、ある期待をした。

天皇が一言、「なるべく子供達に被曝させたくはないですよね」と言えば、なにかが変わるかもしれないと。

そして期待してしまった己を恥じた。

天皇に何かを期待する事、それは民主主義の敗北を意味する。

震災から三年近く、この国はどのような行動をとってきたか。

http://www.reconstruction.go.jp/topics/shiryo3.pdf
黄色が年間20ミリ以上のエリア。
国が避難させる場所。

水色が年間5ミリ以上のエリア。
放射線管理区域が年間5.2ミリ以上なのでだいたいそのくらいだ。
避難させない地域。子供から大人まで日常生活を送る地域。

一方で原発労働者の白血病の労災認定基準は年5ミリ以上被曝だ。
http://www.asahi.com/national/update/0805/TKY201308040236.html

原発労働者だったら白血病労災認定される場所に、三年近くどれだけの子供達が過ごしてるか。

なお、ガラスバッジの測定結果を示して「年間20ミリシーベルトよりはるかに低い」という人がいるが、ガラスバッジの計測値は空間線量よりもかなり低く出る傾向がある。
http://togetter.com/li/562795
>トリックは、3割引きの実効線量と自然放射線を引いた追加被ばくにあった。芝生の上で毎時0.8マイクロを超えない限り、追加被ばくが年1ミリを超えることがない仕組みだ。 http://togetter.com/li/561415
http://kipuka.blog70.fc2.com/blog-entry-614.html
>ガラスバッジが示す実効線量は芝生実測値の5分の1
>実効線量は仮想的な数値であって実測できない。適当な仮定を置いて、実測値から計算して出す。したがって、そこで採用する仮定に政治が入り込む隙がある。実効線量は科学のようにみえるが、科学だけではない。

また政府よりの人は言う。「健康被害が出てないじゃないか」
出てない、ということはつまりデータとして上がってきていない、というそれだけのことだ。健康被害がデータとして有意に増加するまで待たなければいけないのか。

「健康被害が出るまで放置」

これが民主主義国家である日本の下した結論である。

市民運動から出てきた山本太郎、民主主義の象徴のような山本太郎は、その中心に居て既に気付いてしまったのかもしれない。

「民主主義に頼っていてはもう、間に合わない。
この国は健康被害が出るまで放置するつもりだ。
健康被害が出てからはじめて驚いたふりでもして対策をし始めるだろう
それでは遅過ぎる」と

山本太郎が我々に突きつけた問題は重い。

果たしてたとえば天皇を動かすこと以外で、「健康被害が出るまで待つ」の現状を変えることができるのだろうか?という問題である。

だがもちろん、日本の民主主義を敗北させるわけにいかない。

もう時間が無い。三年近く我々は子供達を放置してしまった。

せめて公費による保養の義務化くらいはできないものか?
ベラルーシで行われているのは「保養」だ。
放射線によって破壊された遺伝子は、放射線の低いところにいけば回復するそうだ。定期的に遺伝子を休ませることで、発ガンなどを防ぐとができるという。

日本人はいまだそれすらしていない。
まだ健康被害が出ていないから(データ化されていないから)だ。
健康被害が出るまで放置。それが民主主義国、日本の下した結論なのだ。

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2013年11月2日土曜日

運命の11月が来ました。 世界中が不安視…燃料棒取り出し「UFOキャッチャー」作戦

http://gendai.net/articles/view/newsx/145587
>原子力規制委員会は30日、福島第1原発4号機の使用済み燃料プールから「燃料棒」を取り出す実施計画を認可した。水素爆発で破壊された建屋から、使用済み燃料1331体、未使用燃料202体の計1533体もの燃料を取り出す作業は人類史上初だ。
  計画によると、4号機建屋の上部に設置したクレーンなどを使い、地上30メートルの高さにあるプール内の燃料棒を1本ずつ輸送容器(キャスク)に移動。次にキャスクを吊り上げて地上のトレーラーに載せ、敷地内の共用プールに運ぶ。作業は11月8日にも始まる予定だ。

いよいよ燃料棒を取り出すんですね。
って

>規制委の田中俊一委員長も会見で「潜在的に非常に大きなリスクがある。個人的には汚染水以上に心配」と本音を漏らしたが、本当に大丈夫なのか。

うわっ、危険厨ブロガーでもなんでもない、いいんちょがそんなこと言ってるってもう全然危ないじゃないですかあああああああ

 > 原子炉格納容器の設計に携わっていた元東芝技術者の後藤政志氏はこう言う。 「燃料が>.空気に触れたら作業員の大量被曝は避けられません。燃料をキャスクに移動している時>や、キャスクをトレーラーに載せる時など、極めて慎重な作業が求められる場面で地震などが起きたらどう対応するのか。規制委や東電がトラブルに対してどこまで検討しているかが重要です」

空気に触れたらアウト。。。
もし地震来たら。。。
こないだアウターライズ来たばっかですよね。

でも、四号機プール倒壊させたらもう誰も近づけなくなるわけで、やるしかないんですよね。

神に祈るしかない




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2013年11月1日金曜日

山本太郎議員が陛下に手紙

http://seiji.yahoo.co.jp/close_up/1389/

陛下が震災一年目の追悼式で、放射能の問題を懸念しておられましたね。
その後も被災地に寄り添い続ける姿勢、陛下はどの政治家よりも真に国民のことを心配してらっしゃるのだ、と常々感じています。
放射能から目をそらさせようとする政治家、被曝なんて大した事ないとしか言わない学者達に恐怖を抱く一方で、でも陛下は心を寄せて下さっている、そう感じ、私は陛下にずっと励まされてきました。
あの陛下だからこそ、手紙をしたためたくなるその気持ちは、とてもよく分かります。
陛下はきっと丁寧に読んで下さったのでしょう。

とはいえこの行動、どう「捉える」べきか。

山本さんのこの行動、政治利用かそうでないか、と言えばまあ、政治利用だと思います。タブーだと思います。一種の「罪」を犯したのだと思います。超えてなならない一線を越えたのだと思います。

しかし。

なんというか、「ああ、そうか。この問題はタブーを犯す価値のあることなんだな」と気付かされました。私は。

私は正直、諦めてました。もういいや、って。
自分だけせめて西側の野菜でも宅配して、住み慣れたこの場所を去るのは嫌だから呼吸被曝と外部被曝についてはもう仕方ないと言う事にして、そして神様にどうか健康被害が起きませんように、我が子が病気になりませんようにって祈って、もし健康被害が起きてもきっと政府は認めてくれないだろう。そして原発作業員の人達が使い捨てにされている、多くの作業員の人達が被曝による疾患に見舞われるかもしれない、だとしても誰もそれを労災とは認めてくれないのだろう。でもこの状況を変える事はできない、それが世の中の空気だから。って。


でも山本太郎は諦めてなかった。

本気でこの問題をなんとかするつもりだった。
山本太郎は国民の命を守るために、天皇を利用しようとすらしている。

なんかねー、恥ずかしながらわたし、泣いちゃったんですよ。
なんで泣いたのか分からんのですけど、泣いちゃったんですよ。

山本太郎は陛下にこの問題と対峙させてしまった。陛下にある意味「背負わせて」しまった。これは実に、大罪かもしれない。

ああ、山本太郎にこんな大罪を冒させてしまった。
ああ、陛下にこんなやっかいで重い問題と対峙させてしまった。

我が日本が、我々国民が、情けなくて悲しくて、泣けてきてしまった。

すべて、本当は国民が対峙しないといけない問題なのだ。陛下に背負わせてよいわけがないのに。

国民が国民の責任で始めて支持して爆発させた原発。
国民がこの責任を果たさなければいけない。

天皇が一言、反原発的、反被曝的なことを言って下さったら、もしかしたら大きく何かが動くのかもしれない。

だが、それを待つのか?
天皇の一言がなければ動けない?あまりに未熟じゃないですか?
まるで戦争責任を天皇に負わせることのように未熟。

国民が始めて国民が支持した戦争なのに、その終結だけ天皇を頼みにしていた、幼児のように未熟な日本人達。

またあの失態を繰り返すのですか?


国民の健康と放射能の問題、このやっかいごとを天皇に背負わせたのは、誰だ。山本太郎か?

否、国民だ。
ぐだぐだと煮え切らない、誰も放射能と向き合わない国民だ。

まるで戦時中のトラウマの再現。

みんな分かっていたくせに、この戦争はもうやめたほうがいいって分かってたくせに、天皇陛下が終戦宣言してくれるまで戦争をやめられなかった未熟な国民。

今度こそ、自分たちで始めて自分たちで支持した原発の問題、自分たちで決着しないといけないのではないですか。

日本人は今度こそ、自分たちで責任を全う出来る国民とならなければいけない。

そんなことを思ってしまいました。




最後に、西郷隆盛のこんな言葉を。


命もいらず、名もいらず、
官位も金もいらぬ人は、
始末に困るものなり。
この始末に困る人ならでは、
艱難をともにして
国家の大業は成し得られぬなり。

※山本太郎が我々に突きつけた問いの一つは「民主主義の元で脱原発はできるのか」「民主主義は真に『善』をなし得るのか」ということだ。日本の民主主義は今、原発と放射能によって試されている。
※山本太郎が我々に突きつけたもう一つの問題は「罪と正義」だ。議員が天皇に手紙を渡す、というのは不敬という罪である。しかし史上においてその罪が必然的に発生する時があるとしたら、それは今このときを置いて他ならないであろう。

続き

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