政府が放射能の情報統制 チェーンメールと放射能雨

http://www.enecho.meti.go.jp/info/tender/tenddata/1106/110624b/3.pdf
１．件名
平成２３年度原子力安全規制情報広聴・広報事業（不正確情報対応）
２．事業目的
ツイッター、ブログなどインターネット上に掲載される原子力等に関する不正確
な情報又は不適切な情報を常時モニタリングし、それに対して速やかに正確な情報
を提供し、又は正確な情報へ導くことで、原子力発電所の事故等に対する風評被害
を防止する。
３．事業内容
① ツイッター、ブログなどインターネット上の原子力や放射線等に関する情報を
常時モニタリングし、風評被害を招くおそれのある正確ではない情報又は不適切
な情報を調査・分析すること。モニタリングの対象とする情報媒体及びモニタリ
ングの方法については、具体的な提案をすること。
② 上記①のモニタリングの結果、風評被害を招くおそれのある正確ではない情報
又は不適切な情報及び当庁から指示する情報に対して、速やかに正確な情報を伝
えるためにＱ＆Ａ集作成し、資源エネルギー庁ホームページやツイッター等に掲
載し、当庁に報告する。



常時モニタリングというものすごい気合いのいれようです。
こんなことにお金を払う以上にやるべきことがあるんじゃないでしょうか？

これを読んだ時、怒りに震えました。
不正確な情報って一体なんのことでしょうか。
たとえば三月の原発爆発直後、チェーンメールで

「雨には放射能が含まれています。雨に当たると被爆者になります」

というものが出回りました。
茨城県の知事はわざわざ会見で「雨に当たると被爆者になるなんてデマなので振り回されないように」と言いました。

http://www.pref.ibaraki.jp/hodo/press/11press/p110314-2.html
知事：今日は、急きょ集まってもらって申し訳ありません。2つほどご報告しておきたいと思ったものですから。後ほど資料は配りますが、一つは、変なチェーンメールが出回っているものですから。化学物質が大量に含まれる雨が、これから天気が悪くなってきたときに降るんじゃないかということを、いかにももっともらしくチェーンメールという形で流布している人がいるものですから。それに対する注意という形で、お手元にいまペーパーが配られておりますけれども、チェーンメール等で誤った情報が流されていると。


産経（幹事社）：チェーンメールやブログに貼り付けられている文書は主にどういう文言で書かれているのですか。


知事：一例を読みますと、「原発で働いている人からの情報です。そのまま転送しますので。明後日雨が降る予定ですが、化学物質が大量に含まれると予想されるため、皮膚に接触すると大変危険です。被爆者になります。傘だけでは十分でないため、カッパや布等で顔や頭を守るようにしてください。そして、地震の影響でうまく伝達できないため、できるだけ多くの方に知らせるようにしてください。お願いします。マスクもしてください。」そういった文書ですね。 



実際はどうでしょうか。
茨城県に三月の爆発直後に降った雨はとんでもない量の放射性物質を含んでいました。
http://radioactivity.mext.go.jp/ja/monitoring_by_prefecture_fallout/2011/03/1303977_032119_1.pdf
http://radioactivity.mext.go.jp/ja/monitoring_by_prefecture_fallout/2011/03/1303977_032219_2.pdf
http://radioactivity.mext.go.jp/ja/monitoring_by_prefecture_fallout/2011/03/1303977_032319_1.pdf

そう、チェーンメールこそが正確で、知事の発言こそがデマだったのです。


原発災害は、事故直後の大量被曝を避けることが一番肝要です。
特に放射性物質は水に溶けやすい性質があるので、爆発直後の雨は絶対に避けるべきなのです。
それは原爆を経験した日本人にとっていわば当たり前、いわば常識。
そのチェーンメールは、日本人の常識を今一度思い出させるためのメールだったのでしょう。
そしてその常識は正しかったことが、発表された雨水の放射能が非常に高かったことで証明されました。

市民の知恵による事実が、政府や自治体といった政治家によるデマで抹殺されたのです。


茨城県知事の罪は大変重いと私は思います。

いまさらどうやって国の政治を、地方の政治を、信じることができますか。
ならば私はブログやツイッターの＜デマ＞を信じます。

やたらとデマ扱いされているものは真実かもしれない

そのようなことすら、思います。

はじめまして

都内市部在住で、二歳児を子育て中です。
子供がいるということもあって、食事や外遊びなど、どうしても放射能が気になってしまいます。
色々と思うところや情報などを書きとめていきたいと思います。