にほんブログ村 環境ブログ 原発・放射能へ 

2011年3月に関東で被曝しました。
被曝者として放射能に関する情報や思うところを書き留めます。

2013年4月8日月曜日

反核はイデオロギーなのか

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%A3%E5%8C%96%E3%82%A6%E3%83%A9%E3%83%B3%E5%BC%BE 

劣化ウラン弾のwikiを読んでいて違和感を感じました。 こんなことが書いてあったんです。

  「劣化ウラン弾頭の扱いの是非をめぐっては、目下のところもはや科学的・医学的な知見と判断による理性的な世界からは大きく乖離し、イデオロギー対決の様相を帯びてしまっている。」 

「現在、公的に劣化ウラン弾の使用を認めているのがアメリカ政府と NATO であること、および劣化ウランが放射性物質であることの2点から、しばしば劣化ウラン弾の「被害」については、ボスニアやコソボやイラクその他の小児白血病患者を中心にした「子どもの画像」が、反米・反核をイデオロギーとして持つ団体によってプロパガンダ素材として使われているのではないか、という指摘もある。」


反核とイデオロギーって関係ないんじゃないかなあ。 

たとえばいわゆる<風評被害>が分かりやすいと思います。

 福島県沖のアイナメを食べたくない、という人はいると思います。
 理由は、放射性物質がいっぱい含まれている可能性が高いのでは、と予測しているからでしょう。 

さてこの「汚染されてそうな食べ物を食べたくない」という気持ち、これってイデオロギーですか?
 ちがうよね。

 反核ってこの<風評被害>と同じものだと思うんです。 

生命&健康を著しく損なう可能性のあるものに対して、人は本能的な警戒心を抱く。

こーんな本能的で感情的なもんに右も左もないだろうって話。

イデオロギー。
 反核にそんな抽象的で高尚でカッコイイものはどこにもないのでは。 


放射線はイデオロギーを選ばず降り注ぐでしょう。  
その人が右翼でも左翼でも、被爆したら被爆者でしょう。

生命&健康を著しく損なう可能性のあるものに対して、人は本能的な警戒心を抱く。 

ただそれだけの単純な話なのに、あえてイデオロギーだ、とレッテルを貼る事によって反核を封じ込めようとしているようにしか思えない。 

私は、なんでもかんでも右と左の二項対立で語ろうとする人は、何か大事な問題を煙に巻こうとしているだけだと思う。

サヨクがかっこよかった時代は、本当の事を言う人を「右翼だ」と言って封じ込め
ウヨクがかっこいい今は、本当の事を言う人を「左翼だ」と言って封じ込める

そんな子供の口喧嘩レベルのことのように思える 



そういえばイラクの日本人人質も「左翼だ」と言って叩かれてたなあ。

アメリカが大量破壊兵器の存在という大義名分もあやしいまま戦争に突入したイラクで劣化ウラン弾をバラまき散らして(4テラベクレル)た頃、日本は一丸となって総力をあげて日本人人質叩きに精を出してたんだぜ。 

そして今、20ミリシーベルト以下なら住んでもokという方針のもと、1マイクロシーベルト毎時レベルの土地にたっくさんの子供達が生活している、そんな状況下で風評被害叩き、放射脳()叩きに精を出しているんだぜ。

 これが日本という国なんだぜ。

にほんブログ村 環境ブログ 原発・放射能へ