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2011年3月に関東で被曝しました。
被曝者として放射能に関する情報や思うところを書き留めます。

2012年1月23日月曜日

避難は?食材は?水は?給食は?外遊びは?尿検査から見る放射能対策とその効果

http://www.keitousagi.com/summary
上のサイトは尿検査の結果まとめサイトなのですが、状況と検査結果をまとめた表が大変分かりやすいので、ぜひご覧下さい。


意外にも、「Q1:3月の福島原発爆発の時にどこにいましたか?(3月12日~22日の間)」という質問に対する回答では、さほど体内被曝の量に差がありません。

自宅待機をした人からは、平均0.2ベクレル/kg検出されたのですが、関西に避難した人からも、平均0.18ベクレル/kg検出されています。

しかし爆発時に多かったのはヨウ素なので、ヨウ素の半減期は短いのでその被曝量は尿検査では分かりません。
もし爆発直後に調べる事ができたならば、きっと有為に差が出たのだと思います。

この初動の避難の有無の差は、今後、健康被害という形で出て来るのでしょう。
(私は3月24日から4月24日まで九州に避難をしていました。一番放射能の降下量が多かった時期に東京にとどまっていたことを毎日のように後悔しています。。。)

もっとも顕著に差が出ているのは、食材の産地です。
お店で産地を選んで買う人は、平均0.27ベクレル/kgに対して、西から取り寄せている人は0.11ベクレル/kgです。
まったく気にしていない人は一人しかいなかったようですが、この人からは0.92ベクレル/kg検出されました

それから水です。
水道水の人は平均0.26ベクレル/kg検出されている一方、ペットボトルの人は0.19ベクレル/kg、スーパーのRO浄水器の人は0.15ベクレル/kgでした。

また給食の有無でも差が出ています。
給食を食べている人からは0.24ベクレル/kgお弁当の人からは0.16ベクレル/kg検出されました。

なお外遊びの有無はあまり結果に差をもたらしていないようです。


さてこれらの結果は、決して厳密な実験に基づくものではなく、あくまで状況アンケートの集計ですので、そういう面では差し引いて考える必要はあるかもしれません。

たとえば、食材を気にしている人は水も気にしているでしょうし、食材を気にしていない人は水も気にしていないでしょう。
ダブルで差が出て来ているという可能性が高いです。

しかしいずれにせよ、飲食による内部被曝は要注意ということは確かだと思いました。