2012年3月2日金曜日
ガレキの問題。
女川町のガレキが東京都へ運ばれるようですね。
あるブログで、ガレキは汚染されている場所で焼却すべき、という意見を見ました。
引用すると、こうです。
汚染地帯でガレキを焼却することによって、
「作業員や周辺住民リスクはあがります。しかし、現況の焼却でも大きな問題があるため、新たに発生するリスクは大きくはないのです。言い換えれば、既にリスクは大きいのです。」
私は、この意見には納得できません。
「お前は既に被曝者なんだから、あと何度被曝しても大してリスクは変わらない」
というのは、科学的ではないし倫理的でもありません。
たとえば被曝と発ガンの関係のグラフは、見事に右肩上がりですよね。
被曝をすればするほど、右肩上がりにリスクは増えるのです。
既にリスクを負っているお前が、もっとリスクを負うべきだ。
という発想は、納得できません。
「その地にいる子供の2割が発ガンする。ガレキ焼却に寄って4割の子供が発ガンすることになるかもしれない。でも別にいいじゃないか。既に2割が発ガンする予定なのだから」
と言っているのと、同じです。
一体、この発言をした人は人の命を、同じ日本人の、同胞の命をなんだと思っているんでしょうか。
もちろん、非汚染地帯に放射性物質をばらまくことも絶対にいけません。
ならば、どうするか?
私は、
(1)
人の住まないエリアで焼却すべき
(2)
焼却の際、通常のゴミとして焼却するのではなく、放射性物質として扱い、外部に決して放射性物質が漏れないようなシステムの整った設備で焼却するべき。
まずは(2)のような、放射能汚染されたガレキの最終処分場施設の完成を急ぐべきではないでしょうか。
燃やしても最小限の放射性物質しか環境に放出されない。
そういう確信が持てれば、いいのです。
そして、その最終処分場の建設エリアは、人が住まない場所、農業も行われない場所、でなければならないと思います。