ところであるブログで、東京の放射能汚染はウクライナの首都キエフと同レベルだという話がありました。
それは本当なのかどうか、ちょっと調べてみました。
原発事故において重要なのは、まず第一に、事故直後どこにいたのか。
そして第二に、その後の食料や水などの内部被曝対策となります。
事故直後の、東京都とキエフの放射線量を比較してみました。
http://monitoring.tokyo-eiken.go.jp/mon_air_data_1day.html
東京の最大放射線量
単位はμGy/h(マイクログレイ/時間)1グレイは1シーベルトに換算できます
2011-03-15 | 0.809 | 0.0318 | 0.109 |
---|
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/Chernobyl/GN/GN9207.html
キエフ市の放射線量が上昇し始めたのは、4月30日午前10時からであった。その日のうちに最高2ミリレントゲン/時(=20μ Sv/h)まで上昇した。翌5月1日、市内の中心にある十月革命広場前では、予定通りメーデーの行進が行われた。キエフ市内の放射線量は、数日間程度0.5~2ミリレントゲン/時(=5〜20μ Sv/h)が続き、それから徐々に減少し、5月の末には0.2ミリレントゲン/時(=2μ Sv/h)程度になった
http://ugnic.net/svex.html
単位換算
およそ二十倍の差があります。
従って、都民=キエフ市民と同程度の被曝状況というのは、ちょっと言い過ぎかと思います。
原発災害において最も重要となる<最初の一撃>が違うわけですから。
むろん、これを安心材料にしてはいけないでしょう。
なにしろ「あの」チェルノブイリ事故との比較なのですから、二十分の一だと言って喜べる状況ではないでしょう。
しかし安全サイドにしろ危険サイドにしろ、まずは正確な情報を把握することが肝要と思います。